札幌ワイルドサーモンプロジェクト(SWSP)が実施している、市民参加の写真撮影による調査「みんなでサケさがそ!」に、2020-2021シーズンに投稿いただいた写真(計128枚)です。
【フォトコンテストの結果】
最優秀賞 No.79 精進川・精進河畔公園のサクラマス
優秀賞 No.41 精進川の滝のサクラマス
優秀賞 No.69 豊平川・藻南公園のサクラマス
奨励賞 No.127 遠音別さけ・ますふ化場のサケ
全国賞 No.119 岩手県大槌町・小鎚川のサケ
産卵賞(審査員特別賞) No.96 豊平川・プレミアホテルTSUBAKI近くのサケ
※写真の撮影場所はこのマップで確認できます。[拡大表示]

2020-001
サケ 8/30 千歳川支流の内別川 名水ふれあい公園内 ことしも内別川にサケがやってきました 水温10度は湧水ならでは。このあと、ペアになりました。

2020-002
サケ 8/30 千歳川 千歳さけますの森 さけます情報館の上流の分流内 メスのホッチャレを見つけました この付近ではことし泳いでいる個体が見つかりません。ちょっと気になっています。

2020-003
サケ 8/29 浜益川河口付近 浜益川でのサケのほっちゃれ

2020-004
サクラマス 8/29 琴似発寒川山手橋付近

2020-005
アメマス 9/5 豊平川漁入沢川 ネイティブのイワナ(アメマス)。豊平川の本来の魚止め滝の直下にて。

2020-006
オショロコマ 9/5 豊平川漁入沢川 豊平川ネイティブのオショロコマ。後ろの方のパーマークがナガレモンコマ?

2020-007
サケ 9/12 石狩川水系徳富川支流総富地川 2017年9月から同じ場所を見に行っています。今シーズンのサケ初確認。「待ってました!」と声を掛けたくなりました。

2020-008
サケ 9/9 漁川の中島公園付近(恵庭大橋の上流約100m地点) 今年も恵庭市民の憩いの場にサケが遡上してきました。
写真に写っているのは産卵後のホッチャレ。

2020-009
カラフトマス 9/11 網走川河口近くのウライ周辺(新橋の上流約500m地点) 夕方のウライ周辺、カラフトマスが群れていました。

2020-010
サケ 9/13 白老町の敷生川に設置された製紙工場の取水堰下流(敷生橋の上流約200m地点) 雨で増水した流れに負けじとサケが泳いでいましたが、流れが速すぎてその場に留まるのがやっとのようでした。

2020-011
サクラマス 9/13 西別川・虹彩橋 サクラマスのペアが産卵行動をとっていました。西別川は綺麗な川です。

2020-012
サケ 9/16 豊平川4号床止 遡上途中のオスザケだと思われます。

2020-013
サクラマス 9/19 星置川337号線 宮下橋直下の深み 赤みを帯びた魚体2尾確認。鮮明度が悪くサケかサクラマスかの判断は出来ません。上流ではまだ遡上未確認です。

2020-014
サケ 9/19 豊平川平和大橋(下流側、橋上から撮影) 平和大橋からまだ早いかなと思いながら豊平川をチェック!なんとサケ?を発見しました。産卵環境改善箇所には、まだいませんでした。

2020-015
サケ 9/20 星置川ほしみ橋下 昨年の絶好の観察ポイントに
今年もまた、サケが帰ってきました。目視で5尾 人影にまだ慣れていないようで逃げ回り、うまく撮影出来ず・・・

2020-016
サクラマス 9/19 琴似発寒川の発寒川緑地駐車場降りてすぐ サクラマスのペア含む4匹ほどが堰堤の上部にいました。

2020-017
カラフトマス 9/21 美幌川(網走川上流) こんな上流までカラフトマスが結構たくさんいらっしゃいました。

2020-018
カラフトマス 9/21 ペレケ川(バスターミナル横) カラフトマスの大群です!ウトロ市街地でとっても観察しやすいです。

2020-019
サケ 9/22 豊平川東橋下流 AM7時 東橋下で撮影です。

2020-020
カラフトマス 9/22 藻琴川 大空町東藻琴旭橋 9月の連休で実家に帰省した時に撮影しました。20尾くらいの個体を確認できます。旭橋の袂でメスが一所懸命に産卵のために砂を巻き上げている横で、オスが数尾争っていました
藻琴川は孵化場が無くなったので昔に比べて遡上数が少なくなっているそうです。

2020-021
サクラマス 9/22 星置川337号線宮下橋直下 サクラマスとの出会い。水面は波紋もなく、撮影に好条件の中、星置川で初めて鮮明なサクラマスを見することが出来、
長年の念願が叶いました。大感激。深みでは6~7尾程泳ぐ姿が見られました。

2020-022
サクラマス 9/23 星置川JRほしみ鉄橋下 例年の観察場所で今年はいきなりサクラマス発見、何年も見られなかったが今年は宮下橋、ほしみ鉄橋下と立て続けに見みられ大満足。今週の雨の後のさらなる遡上を期待しています。

2020-023
サクラマス 9/21 琴似発寒川農試公園横 プール状の流れにオスメス混ざって10匹以上が群れていました 婚姻色はだいぶ濃くなっています

2020-024
サケ 9/21 琴似発寒川農試公園橋上流側の直下 サクラマスの産卵行動かなと思って近寄ってみるとサケでした 産卵行動の途中で日がくれました この時期の琴似発寒川でのサケ産卵行動を初めて見ました

2020-025
サクラマス 9/22 琴似発寒川平和サイクル橋直下 下流では群れていたのでまだ産卵は始まっていないのかなと思っていたら上流では各地で産卵開始 大きなオスも小さな残留オスも子孫を残すためにがんばりました

2020-026
サクラマス 9/24 真駒内川公園橋 サクラマスが橋から見やすい場所で産卵行動をしていました。穴掘りをしているメスの他に、オスのサクラマスとヤマメも付いていて、もうすぐ産卵しそうです。

2020-027
サケ 9/22 琴似発寒川農試公園橋の下 午後1時ごろです。橋の上から三匹見えたので、川沿に降りて撮影しました。近くに死んでいる鮭もいました。

2020-028
サケ 9/22 琴似発寒川農試公園橋の下

2020-030
サケ 9/11 尾幌川、かいろう橋付近 サケのほっちゃれ

2020-031
サクラマス 9/26 精進川中学校グランド横 やっと帰ってきました

2020-032
サクラマス 9/26 真駒内川真駒内公園 10時頃、さけ科学館の横の橋から見ました

2020-033
サクラマス 9/26 真駒内川真駒内公園 10時半頃、真駒内公園の緑橋から見ました。数匹遡上していました

2020-034
サクラマス 9/25 山鼻川中南ふれあい橋付近 サクラマスだと思います。ヤマメも一緒に泳いでいました。

2020-035
サケ 9/27 豊平川南1条大橋 南1条大橋の下にほっちゃれがいました。昨日は東橋で数尾見ました

2020-036
サクラマス 9/26 石狩川上流近文大橋より下流側
”ホッチャレ”って何でしょう。
私はこの日、ポツリとメスのサクラマスが瀬にいるのを発見したのです。
彼女の姿を見ると、尾ビレも、お腹も、背中もボロボロ。彼女の目の周りはもう青い。
そんな彼女の口を見るとまだ「パクパク…」と動いていました。つまりこのサケは”ホッチャレ”ではない、非常に珍しい状態なのです。ではこのサケはなぜまだ生きている状態で私の前に会いに来てくれたのでしょうか?
サケの生態は「自分を見ることもない子供」のために死ぬまで、自分の身が果てようとも守り続ける。彼女もその中の「1人の親」だったのでしょう。
だからこそ、彼女は数時間前にその「意思」が志半ばに終わったのです。しかしそれはもしかしたら彼女の「愛」が子を包み込んだからこそ彼女は自分から子から離れたのかもしれません。
私達は「私のサケ」を見つけてみてはどうでしょう。アイヌ・日本文化でもない、何かを依り代とするのではなく、「自分自身が対話してこそ」サケのサケが見えるのではないでしょうか。

2020-037
サクラマス 9/27 真駒内公園緑橋堰堤下流 これはスリムですが、他により大型の固体は川の中央部で体を川床にこすりつけるように泳いでいました。

2020-038
9/26 サクラマス 琴似発寒川ふもとばしの真下
「再生と死の循環の場所」
ふもとばしの真下にてサクラマス1匹を発見しました。よく見ると右岸には産卵床が周りの藻とは対照的に円形に砂利が詰まれていた産卵床もあり、その子はずっとその産卵床にいたのです。
今思い返してみると22日の真駒内公園近辺の真駒内川の左岸にいたサクラマス1匹が産卵床を守っている、その光景と瓜二つなのです。
この子は私達人間が生活を営み、そして眠りについている、そして今この瞬間もまた、この場所を「決して」離れようとははせず、自身の子孫を自らが朽ち果てるまで守るのでしょう。そしてこの場所から私達人間が見ることもなく新しい「命」が誕生し、そしてその命は何百、何万㎞も離れた場所に「1人」で旅たち、またこの私達の地元の川である「琴似発寒川」に戻ってくるのでしょう。
そんな「命のノマド」の一片こそがこの尾びれを叩き、産卵場所の地盤を固めたり、あるいは砂を移動させているのでしょう。
私達人間はサケから多くのことを学べるのではないでしょうか…。

2020-039
サクラマス 9/26 精進川 サクラマスのペアが滝の下の岩場で産卵行動を行っていました。ヤマメも多く周囲には見られ、遡上する個体も見られました。

2020-040
サケ 9/25 小樽運河洋服の青山前 写真の少し下流では、多くのサケが遡上していましたが、魚道も無く、ゴミでサケが通れるほどの水路もなく、ジャンプをひたすら繰り返していました。
遡上できた個体もコンクリートの水路で産卵出来ず、ただただ漂っている様子でした。水深も浅く遡上できる場所も産卵できる場所もほとんどないのにこれだけの個体数があることに疑問を抱きました。

2020-041 【優秀賞】
【優秀賞】 サクラマス 9/26 精進川の滝 サクラマスが滝を登ろうと試みていました。オス、メス共に遡上しているのが確認でき、滝の下で産卵も行われていました。

2020-042
サクラマス 9/28 ルベシベ川越路橋手前 ルベシベ川のサクラマス(ホッチャレ)は全体的に大きかった気がします。

2020-043
サケ 9/29 漁川恵庭大橋下流 比較的綺麗なオスの個体でした。しかし体内に精子が残っていたので、メスを待っている間に死んでしまったのかな?と思いました。

2020-044
カラフトマス 9/11 尾幌分水開朧橋上流部 カラフトマスだと思います。1個体だけ見つかりました。

2020-045
サクラマス 9/30 精進川精進河畔公園内 精進川のサクラマス。今年もキッチリ9月末に産卵しています。

2020-046
カラスとサクラマス 9/27 精進川精進河畔公園(精進の滝より80m程下流) カラス A『これ、俺のほっちゃれ。』

2020-047
サクラマス 9/26 精進川精進河畔公園(精進の滝) 精進の滝にて、サクラマスがぴょーん。超えていく勇者を1匹目撃!!

2020-048
サクラマス 9/29 星置川ほしみ橋下 サケの姿も見られますが、今年はサクラマスの遡上が初めて確認出来、何回も確認出来る珍しい年です。
水量が上がりませんが今後、サケの遡上も期待しています。

2020-049
サクラマス 9/27 置杵牛川の諏訪橋上流(取水堰の下流) 石狩川河口から約200km、こんなところまでサクラマスが遡上しています。
取水堰の下流にいくつもの産卵床がありました。

2020-050
サクラマス 9/27 辺別川のJR富良野線橋梁より約1.5km上流 これ以上は遡上できないと思われる落差の下流にサクラマスのペアと30cm近いヤマメがいて、産卵床も見られました。
※上記の写真は一部を除き、オリジナルから画像サイズを縮小して公開しています。
→ 過去の投稿写真一覧
→さけ科学館ホームページに戻る